気がついたら何かに追われる日々を過ごしていた。 読書なんて、ましてや実用書以外の小説なんて読む機会も無くなっていた。 その忙しさと社会に適合している安心感に心酔していた。 久しぶりに読んで思い出した。 僕はミステリー作品が好きなんだ。

僕は子供の頃の記憶の引き出しにある設計図を見返す日がある。 子供の頃、「大人になったらやろー！！」、「大きくなったらできるかな？！」なんて思っていたはずだ。 でもそのほとんどは覚えていないし、覚えていても、大人になると、途端に他の欲に目がく…